「つなぎびと」のブログ

任意団体「つなぎびと」について、その想いや考え方、目指すものについて書き記していきます。

代表 成瀬ができるまで その②

こんばんわ。

「つなぎびと」代表の成瀬です。前回は高校までの生い立ちを振り返りました。代表成瀬ができるまで。今回は大学時代へと入ります。岐阜県に新設された「中部学院大学 人間福祉学部」へと入学します。ここでの出来事や学びがなければ「つなぎびと」が生まれることはなかったはずです。

 

福祉系大学へ そこで得た学び

心理学部への進学をあきらめ、福祉学部への進学。その選択が今の自分を支える事になるとは考えもよりませんでした。たくさん学んだはずですが、現在の自分に強く残っていることが2つあります。

1・「福祉」で儲けて何が悪い?

2・障碍者の「性」について

 

1・は今回法人を立ち上げるにあたり、強く意識をするところです。当時に比べれば、今は多少ましになってきたとはいえ、福祉は食えない分野でした。その環境で、福祉で儲けるのはいけないのか?慈善事業(ボランティア)でなければいけないという、その意識、認識を大きく変えるものでした。「なんとかしなければ」という想いだけでは食えない。食えないものは仕事にならないということを教えてもらいました。今後展開をしてゆく事業においても、「なんとかしなければ」という想いを大切にしながら長く継続してゆくために正当な対価を頂きながら、派遣する講師とともに団体として仕事としていく努力をしていきます。

 

 2・は学問として「性」を意識するきっかけになりました。障碍者は「性」を放棄しなければならないのか。周りに介助・援助を受けている人が、「セックス」=快楽を得ることに対する健常者の冷たい目。あなたの愛するパートナーがある日交通事故で半身不随となり車いす生活を余儀なくされました。そのパートナーとの子供を望めないのでしょうか?精神障碍者の方が恋愛感情を持ち、相手を求めることはそんなにおかしな事ですか?普段は意識せず過ぎ去ってしまうようなことを、事例として学び、いかに自分の「性」に対する考え方が無意識に芽生えたバイアスに囚われているのかを痛感しました。

 

そして、大学3年の時の出来事が、その後の大きな原動力となりました。

つづく